関ジャムセッションあいみょんさんの巻
女の子が男目線で書いたものを彼女自身が歌っており、それを渋谷さんが歌う。
あいみょん『愛を伝えたいだとか』。(かっこいいなあ、あいみょんさん。好き)。
2/11の関ジャムセッションでした。
「ぼく」を歌詞で使うのは、自分の中にいるインナーチャイルドを表現するときだ、とCHARAさんが言っていましたが。
自分と違う性別で歌詞を綴ると、
どこかフワッとしたファンタジーというか隙間の要素が生まれる。
理想が語れる、媚がない、潔くなれる、嘘がなくなるあるいは嘘がつける、等々。
男子主人公に仮託して、自分の気持ちを語る、という。
まるで違う存在になったほうが楽に語れるのでしょうか。
『愛を伝えたいだとか』のすばるくんは
リアル男子で男の歌詞を歌いながらも
フワッとした虚構を歌いあげていたなあ、などと思いましたよ。なんとなく。
生々しさを持ち込んで歌詞世界を壊したりはしてなかった、ということだと思います。
男の歌に染め上げていなかった。
ひとりで歌うとまた違ったんだろうな。
セッションは「しばかれに行くようなもん」とはよく言ったものです。常に負け戦に臨む気持ちだろうな。
相手のボーカルの方が素敵なら素敵なほど、
すばるくん大丈夫? と手に汗握るのだけれど、
大丈夫なのだった。
相手に寄り添って、コーラスを自然に入れながら、
渋谷すばるのままで、余裕で『愛を伝えたいだとか』を歌いきっていた。
あたりまえだけど、あいみょんさんより ほんのちょっと男臭いのが、ファンとしてはお得感がありました。
特筆すべきは、最後の「今日は日が落ちる頃に会えるの?」、
の「会えるの?」ですよね。
ここできたか。
今まで突き放すように感情をわざと見せないで、ちょっと ぞんざい ですらあったのに、
一言、声を震わせる。
渋谷すばる、ここにあり。
謎の感想だけど、すばるくん本当にセッションが上手くなったなあ。
素人の耳にも、ギターもカッコ良かったよ。
<月季>